Japanische Klassiker mit Furigana
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ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
Lesen Sie 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 229.387 Zeichen · 453 Bildschirme
女には、親友というものが、これまでないのが通例です。仕事の単一な目的のための利害で結ばれている人々はあるが。よいことも一緒にするが、わるいことも一緒にやる。そういうのはあるが。互の評価というものを大切に考えていて、その人の積極的な面と方向とを強めあうような努力をこめた女同志の友情というものは殆どなかった。まして作家の間などでは。様々の欠点もあり、弱点もあり、互の低さで見えずにあるところもあるでしょうが、やはり大切な交友です。
この人の良人、又栄さんの良人達に対して、妻同志、女の友達同志は勿論ひっくるめて見てはいるが、女の側から、その人々の生活の範囲として見てもいるし、接触している。例えば、栄さんと鶴さんとが稲ちゃんぬきに別に話しをすることもなし、二人の友達の良人たちが、はっきりした用件のためでなく私のところへ来るというようなこともない。そんな工合です。日常生活では、まぜこぜ風の、長屋風の親しさでない。それぞれに一城一廓をかまえている。
知人と云い得る範囲の中で、比較的近い人々には幾組かの若い夫婦、働いている女のひと(元から知っている人、そうでない人も入れて)健造が小さかったとき、キングコングをして遊んだ戸台の俊一さん等(池さんその他あの一かたまり等)この知人の関係は、Tさんが数日の滞在の間にびっくりし