Japanische Klassiker mit Furigana
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ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
Lesen Sie 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 289.044 Zeichen · 575 Bildschirme
六七人小僧をおいている由。さもありなん、です。別の子をもう一人当って見るということになりましたが、どういうものか。
多賀ちゃんが稽古に行ったって、よろしいのです、ただ一日じゅうきまって昼間は留守というのが、不用心で、それが閉口です。昼間しめておくと、例えばゴミとりさんというようなものが入れないから一回ぬけます。するとこの頃人不足で、間が永いからゴミ箱を見ると、このおユリが悲観するという哀れな状態になるの。閉口ですね。きっとこの春は空巣がバッコすることでしょう。四月から、うちも何とか方法を立てなければなりません。まだいい思案は浮ばないけれども。
それから、この近日うちに、私は種痘いたします、珍聞でしょう? 余り天然痘が出ているから。そして市内の各方面からのひとの中に一定時間大体毎日いることになりますから。古い古いことです、右の腕にホーソーのついたあとのあるのは。円いのも、またま白玉でどうやらしのげるのに円い菊目石というようなものになったら、余り相すみませんものね。天然痘が銭湯に入ったりいろいろの芸当をやっているのをよんだら、こわくなって来ました。不思議な春ね。