Japanische Klassiker mit Furigana
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ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
Lesen Sie 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 289.044 Zeichen · 575 Bildschirme
一月号の仕事は、その点もマアお年玉組です。てっちゃんが心からいろいろよろこんでくれましたから、私はこう云ったの。「どうぞ御亭主さんのところへその半分でも書いてやって下さい。私が自賛出来ないし、もししたら『己惚れは作家の何よりの敵だよ』ときっと云うわ」と大笑いしたわけです。でもね、夜、床に入って考えて、もし、一言あなたからましだね、ぐらいに云われたら、どんなにうれしいだろうと思って。どんなに満悦だろうと思って。
ああ、それからこれは笑い草の部ですが、『科学知識』の十一月号でしたか十二月号でしたか、およみになったのね、戸川貞雄の文芸時評。アンポンねえ。苦笑いなさる顔が見えて、自分も笑いつつ何だか手のひらが汗ばむようだった。あの筆者が歴史の性質を否定していることはあのひとの問題ですがね、でも作家とすれば自身肯定している部分で肯定されないなんてことは、やはり辛棒しにくいことですから。
一月の「広場」なんかは、評者がやはり判ってはいないわ、本当のところは。しかし、重点のおかれているところには、やはり重点をおいて居ました。そのひとの主観からの色どりでほめていたりして。