Japanische Klassiker mit Furigana
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ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
Lesen Sie 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 289.044 Zeichen · 575 Bildschirme
井村さん、岩本さん、徳山ゆきの十時五十何分かにのりおくれて次は二時二十五分とかで、店へ一寸ふとんをかけてごろねをし、私たちはお茶づけをたべ、たっちゃんたちは二階へ彼等の巣をかまえました。
が、巣と云っても、本当にこういう形式のお嫁とりは気の毒ね。私何だか可哀そうで、二人きりにしてやりたくて五日の日に「二人を一寸旅行に出してやったらどうかしら」と云ったの、そしたら、私がおなじみになるように「一度そんな話があったのだけれど未定ということにした」というので「そんなこと全く意味ないから是非やりましょう」と電話かけて、宿屋の交渉してやって、湯野という温泉へお里がえりからまっすぐ出かけることになりました。
七日にはお嫁さんは丸髷にゆって、又お式のときの衣類をすっかりつけて、お母さんもその通りで、組合[自注2]の家々を挨拶してまわりました。
八日に十時から、こんどはあたり前の髪と訪問着とでお里へ夫婦、母上とで出かけ、十二時何分かで戸田まで立った由です。
まあどんなに吻っとしたでしょう、ねえ。六日の夜お式からかえって来て、達ちゃんが二階へゆくのに、はずみがなくてバツがわるいだろうと思って、「さあ、これをもって行っておやり」