Japanische Klassiker mit Furigana
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ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
Lesen Sie 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 289.044 Zeichen · 575 Bildschirme
いろいろな日常の動き。ひとへの心くばり。それについてふと消えたかと思うと、又きこえるこの顫音。私はそれにきき入って、それを愛して、そして、一つの顔にじっと目をおいているの。それは何と近々としているでしょう。私の指先が何とまざまざ感じるでしょう。
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さて、私は一張のヴァイオリンのひき手のように、ここで絃の調子を変えようとします。幾分の努力で。
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余り空気が乾燥しすぎているのが有害なのだそうですね、特に。お体の様子あらましわかって居ります。どうぞ呉々もお大事に。いろんな場合決して決して無理なさらないように。そのことからおこって来る結果について私の不平はありようないのですから。しかし私は心からいろいろが体にふさわしいようになることを願っています。これは全く心から願っていることです。私に出来ること、とあれこれ考えます。けれども、どうも見当がつきません。
私がいそがしいので、多賀ちゃんもこのごろはいいおかみさんです。きのうなどね、こんなことがあったの。
何しろそういうわけでかえるのが大層おそくて、郵便局がしまってしまって為替来ているのがとれず。