Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ごくちゅうへのてがみ

獄中への手紙

宮本 百合子

Lesen Sie 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 230.599 Zeichen · 458 Bildschirme

Aozora Bunko

私たちの生きている感情って実に面白い。今のような心でこの詩の一篇を記憶に甦らすと、その美しさや歓喜の高潮は余り美しくて、よろこびそのものが悲しみに通じるほどなのは面白いわねえ。深い深い美の感覚は常にそんな工合ですね。あら奇麗ねえ、という感歎の言葉がすぐ唇をついて出て来る美しさはその程度というところがあってね。

芸術家のめぐり会う波瀾というものも、複雑極りないわけで、一人の芸術家と歴史の組合わせの苛烈さ。その芸術家がその状態を客観的によく知って感じて、素質を守って闘って生涯を終ることが出来れば、それは一つの凱旋でありましょう。どんな平和時に生れ合わせたにしろ、彼が書記ではなくて芸術家ならもう自身としての波瀾は予約ずみなのですものね。まして、いわんや。歴史の波そのもののうねりが表現具現されるような場合。

こんどはわたしも非常によくプラン立ててね、勉強し仕事もためて行きます。この前は、余り最善でもない心理状態でしたがともかくキューキューやって頂いて、いくらか(しかし、正直に云えば相当)進歩しました。今は自分で勉強法も少しわかったところもあり、よくこまかく働いたという自覚もあり、そういうこまかい働きかたで生じている不十分な面をどう補ってゆくべきかということも略見とおせます。