Japanische Klassiker mit Furigana
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ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
Lesen Sie 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 230.599 Zeichen · 458 Bildschirme
鵜呑みのハラハラは、すみません。あぶなっかしいものを見ている気持よくわかります。時々よろよろと千鳥足になったりして行く形を眺める心持思うと、笑えるところもあります。だってさ、相当がっちりかまえて心得顔に歩いて行っていると思うと、急に二三歩ひょろついてそれなり倒れもせず又とり直して行きつづけるの、うしろから見ていたら、あらと思うのはあたり前ですものね。まアどうせ車道を横切るときは、くっついて、守られている気持で歩くのだけれど、ピョコリと膝をがくつかせれば、あなたにしろ、どうしたいとおっしゃるわね、つい。御免なさい。ときどきハラハラさせて。
『女性の言葉』の終り。そうだと思います。一昨日でしたか一寸よって、大笑いしてしまった、昭和の大通人になるのですって。お花を活けて、ゴを打って。大石クラノスケをやる気なのよ、大笑いねえ。あのひと、野上彌生子の大石をかいた小説よんだかしら。個人の内面の弱さをむき出したという範囲で、あの時代の社会の波としてつかんではいませんが、それにしてもその人のなかに素質としてないものではない、うそとまことの綯い合わせ式のところをその小説はかいているのです。