Japanische Klassiker mit Furigana
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ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
Lesen Sie 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 230.599 Zeichen · 458 Bildschirme
お恭ちゃんの洋裁は大助りよ。お久さんの娘は千鶴というの。私のすぐ下に千鶴子というのが生れて、その子は札幌で生れ、へその緒を産婆がランプの芯切りばさみで切って(!)それを知らずにいて、すぐ死んでしまいました。その産婆は営業停止になったそうですが、お久さんの娘が、わざわざ田舎へかえって生んだりしてやはりおへその扱いが完全でなくて大変わるくて、やっとこの頃よくなったそうです。名は同じだし、お久さん元来丈夫でない体だから、私はヤイヤイ云ってお恭ちゃんに番をとって貰って(パンから卵からすべてバンをとるのよ、そしておあいそをよくするのよ)木曜日に女子大の幼児の健康相談へ来させました。いろいろ有益だったそうで、来週又来ます。ここへは、何人かの子供づれの友達たちが皆ゆくので、お久さんは計らず久闊を叙すのよ。面白いでしょう? そして、うちは赤坊だらけになるの。その娘のためにお恭ちゃんは可愛い女の子の服縫いましたし、あの看護婦だったバラさんの男の子のために今水色の布で肩へ一寸かけるケープぬっていて、なかなかいいお祝が出来ます。何しろ今はぞっくり子供で、賑やかねえ。