Japanische Klassiker mit Furigana
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ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
Lesen Sie 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 230.599 Zeichen · 458 Bildschirme
目白から電車だけ小一時間ね。
私は協力出版というのに渡した原稿ののこりの部分の整理で今忙しいところ。又題に困ってね、割合楽なものだし範囲のひろいものだし「私たちの生活」としようと思います、わるくないでしょう? そして、藤川さんに表紙を描いて貰って女のひとが何かしながらひょいとこっちへ顔を向けて今にも物を云いかけそうな、そういう表紙をかいて貰おうと思います。
題と云えば、只今島田からお手紙でね、坊主の名ね、正輝にしようとしたが、すこしむずかしいようだというので、二人の若い親が相談して輝としたのだそうです。それで届けたそうです。宮本輝というわけね。まあ、いいのでしょう、その小さい男の子の顔をみたらきっとあきららしい気がして来るわけでしょう。輝がアキラとよめるとは漢字の魔法ね。些か魔法すぎる傾もある位ですが。でもあの二人は一字名が何となしすき、というところ面白いことね。勝という字も、やはり一つだし。親の気に入ったのが一番いいと、あなたも呉々云っておよこしになっているからとありました。
お産は大層安産でした由。よかったわねえ。一時間で生れ、お乳もたっぷりたっぷりですって。