Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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せいかつといちまいのしゅうきょう

生活と一枚の宗教

倉田 百三

Lesen Sie 生活と一枚の宗教 (せいかつといちまいのしゅうきょう) von 倉田 百三 (くらたひゃくぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 69.276 Zeichen · 137 Bildschirme

Aozora Bunko

またそれはあらゆる生きている者のすべきことでありまして、すべてのものが向上してゆかなければならぬ。しかし自分がそういう念仏の心があるならば、私は人と争って自分が開展してゆく力が出てこない。私が人に対して家族を支えてゆくこともできなければ、どうしてゆくこともできなくなる。それは、はっきりわかるのであります。私はいつでも口ではいいませぬ、言葉に出しませぬけれども、心の中でいつでもそういう気持にたって人とも争い人の犠牲にもなり、社会生活を送っているわけであります。それは「如来の願船なかりせばいかで苦海を渡るべき」という言葉があると思います。この社会生活というものは一方においてそういう苦海であります。心の素直な者、清らかな者にとっては、確かに世の中に生きてゆくということは苦海である。

私の歌にこういうのがある。

頼みなき人の間に交わりて

頼まぬとしもあらで生きなん

というのは説明するまでもありませぬ。人は頼みにならない。頼みなき間におってたがいに生きてゆかなければならぬが、頼みないといわないで、頼んで生きてゆこう。しかしそういう気持で生きてゆきますけれども、しかしそれだと自分だけは頼みになるというふうにとれます。