Japanische Klassiker mit Furigana
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わたしのこうりしょうどう
私の小売商道
相馬 愛蔵
Lesen Sie 私の小売商道 (わたしのこうりしょうどう) von 相馬 愛蔵 (そうまあいぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 160.396 Zeichen · 312 Bildschirme
常に研究していれば、他より一歩先んじることが出来ると思う。
明治や森永なども皆試験部とか研究室を持っているが、中村屋としても、そうゆう意味で、研究室を設けて、材料の吟味、出来上がったお菓子の検査、新しい製品の企画、研究をやっている。そして、これがどれだけ中村屋の今日を築いているか分らないと、私は熟々考えることがある。
犬に食わせる犬ビスケットにしても、従来は英国やドイツから輸入していた。一斤六十五銭もしていたものを、ヒョットした機会から自分のところで作って見ようという気になり、いろいろ分析研究して結局今では二十五銭で売れるところまで漕ぎついた。しかも犬は六十五銭の外国品より喜んで食うのだから愉快だ。これなどは畢竟するに研究の賜である。
研究を熱心に怠りなくしていると、こういう風に西洋の真似や、他の模倣ばかりせずに、独創的なものを作る興味が出てくる。
鮎川義介とか森矗昶とかいった人達が新興の事業家として財界に大きな迫力を持っているのも、化学工業という新しい方面へ手をつけているからだと、私は思っている。
そうゆう意味で、他の店で私のところの製品の真似などをして作って売り出しても、ちっとも怖しくない。