Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
ききがきしょう
聞書抄
谷崎 潤一郎
Lesen Sie 聞書抄 (ききがきしょう) von 谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 108.821 Zeichen · 210 Bildschirme
ものですから、ちょうど十二月廿四日のこと、歳の暮れでもありますし、日頃の懈怠をお詫びしなければならないと思って、お堂へ参って、夜どおし念誦していますと、ほかにもお籠りをする人たちがあって、話しているのを聞いていましたら、あゝ可哀そうに、いったい何処の人だろうと、そう云う言葉が耳に這入りましたので、ふっと気にかゝって、何の話ですと尋ねてみると、たった今しがた、都はかよう/\の所に、年十七八ほどの女房を殺して、衣裳を剥ぎ取った者があると云うのです。聞くと私は胸騒ぎがして、気になって気になって取る物も取り敢えず走って行って見たところが、やっぱり虫が知らせた通りあの女房ではありませんか。それがむごたらしく殺された上に、何一つ残らず、髪の毛までも切り取られている有様に、夢とも現ともわきまえかねて、たゞぼんやりしてしまいました。まあ、ほんとうに、こんな憂き目を見ると云うのは如何なる罪の報いかしら。逢うのを嬉しいと思ったのが今では却って恨めしくなり、先だって行った人のために何しに心を盡したことか、我れ故に君は、まだ二十にも足らない