Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

はなとりゅう

花と龍

火野 葦平

Lesen Sie 花と龍 (はなとりゅう) von 火野 葦平 (ひのあしへい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 410.131 Zeichen · 824 Bildschirme

Aozora Bunko

ぽっかりと、かたく盛りあがった二つの乳房が、久留米餅の仕事着の下で、かすかに息づいている。

「生意気なねえちゃんじゃなあ。四の五のいわんと、おとなしゅう出した方が、お前さんのためど。……見てみんかい。こんな立派な兄哥さんたちが、四人も揃うて、お前さんから、懐中ランプを頂こうというて、わざわざ、お出ましになっとるんじゃ。それでも、楯つくつもりかえ?」

蛙を見こんだ蛇のように、茄子色は舌なめずりしながら、ギョロリと、眼を光らす。

それを合図のように、他の三人も、それぞれ、凄んだ恰好をつくり、ギョロギョロ、無理に、眼玉をうごかす。こう、四人もが威嚇したら、手をくださずとも、小娘が青くなってふるえだし、懐中ランプをさしだすは必定と、胸算用しているらしい。

マンは、なんのために、彼等がやって来たかを、すぐに、悟った。

(あの、ハイカラ美人から、頼まれたにちがいないわ)

いったんは、懐中ランプを投げすて、捨台詞して去ったのに、よくよく、欲しくてたまらないのであろう。それで、やくざをさしむけたにちがいないが、女一人に、男四人とは仰山すぎる。現場には、男仲仕たちもいるし、「その懐中ランプは、ええ人から貰うたもの」