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Japanische Klassiker mit Furigana

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はなとりゅう

花と龍

火野 葦平

Lesen Sie 花と龍 (はなとりゅう) von 火野 葦平 (ひのあしへい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 410.131 Zeichen · 824 Bildschirme

Aozora Bunko

……田舎には黒石という、おれが養子に行った先の、うるさい奴が居るけんど、……まあ、どうにかなろうたい。……な、マン、道後と松山とは続いとるけ、ゆっくり、二人で、温泉に、でも入ろうや」

金五郎は、楽しそうな顔つきだった。

「おれたちに、子供が出来る。おれが、親父になって、お前がお袋になる――なんか、変じゃなあ……」

「変なこと、あらせんわ」

「変じゃよ、森の新公が、三つになる女の子の親父なんて、どうも、変で仕方がないよ。……おれたちの、男か知らん? 女か知らん?」

「どっちが、ええの?」

「男じゃなあ」

「あたし、女が欲しいわ。一姫二太郎、というて、最初は女の方が、ええのよ。母親が助かるけ……」

「そんなに、都合ように、出来るかどうか、わかるもんか。おれは、やっぱり、男じゃ。そして、立派な男に仕上げて、玉井組の跡を継がせるんじゃ。そのころは、もっと、玉井組も大きゅうなっとるに違わんし、時代も変って、こんな野蛮な若松でも、無うなっとるじゃろう。今のような、暴力団のはびこっちょる若松なら、こっちまで、暴力団かぶれしてしまう。でも、仕方がない。覚悟を定めて、若松に移ったんじゃけ、あくまで、この地で、やりあげるんじゃ。