Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

はなとりゅう

花と龍

火野 葦平

Lesen Sie 花と龍 (はなとりゅう) von 火野 葦平 (ひのあしへい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 410.131 Zeichen · 824 Bildschirme

Aozora Bunko

もう一回だけ、いいます――民政党に入党して下さい」

「それで、わたしがしないといったら、この場で殺すというのじゃね?」

「そうです」

「そんなら、仕方がない。殺して貰おう」

「命にかけても、入らないというのですね」

「吉田の親分さんも大人気ないな。大民政党が、たかが玉井金五郎一人を、そんなにまで邪魔にするとは解せん。また、中立団の方も、わたし一人、居ったところで、居らんところで、格別、力が弱まることはない。正義というものは、個人には関係がないからじゃ。今、君たちがわたしをここで殺したところで、正義が消え去るもんでもない。いや、わたしを君たちが殺したことが、後でどんな形になって、燃えあがるか、面白いところ、わたしは一度は死んだ男、女房子供達も、この街では、閾をまたいで外に出れば、七人の、……いや、百人も二百人もの敵のあることは、覚悟のまえ、こうなることは約束ごと、きれいに斬られてやるけ、どこからでも、料理しなさい」

金五郎にも、いつか、芝居気が出ていて、言葉にも台詞まがいの変てこなめりはりがついていた。そうなれば、一種、自虐的な放棄感情が、さらに、金五郎を、羽目を外した滑稽さへ駆りたてる。