Japanische Klassiker mit Furigana
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はなとりゅう
花と龍
火野 葦平
Lesen Sie 花と龍 (はなとりゅう) von 火野 葦平 (ひのあしへい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 410.131 Zeichen · 824 Bildschirme
「うん、寄附しようと思うて、……」
「豪勢じゃ。ありがたい」
「家主と喧嘩ばっかりするのもええけんど、まあ、きれいに、一ぺん、払いなさい。それから、新聞の方に廻しても、足しにはなるじゃろ?」
「いんや、折角じゃけんど、家主にゃ払わん。あげんか悪家主は、徹底的に膺懲してやらんと、庶民が迷惑する。屋根瓦ば、剥ぎおったばって、ブリキを張っちょるけん、家の心配はなか。……玉井さん、ありがと。これで、原田も、もう一旗、挙げられる。「若松新聞」の赤字ばかたづけといて、日刊四ページにする。市会にゃ出られんでも、街の市会を、わたしの新聞でつくって、徹底的に、市政批判をやるつもりじゃ。いよいよ、民政党の外道され、絶対多数をとって、また、悪だくみばっかりしよるごたるけん」
「まあ、寄附した以上は、あんたの好きに委せにゃ、仕様がない。ただ、この刀、若松では売らんようにしてな」
「それは、心得ちょる。この暴力団の街に、これだけの武器をばらまいたら、大きな大事、小倉に知りあいの骨董屋が居るけん、すぐ、今日にでも、金に代えて貰うつもりじゃ」
「そんなら」
原田は、新聞販売所の小使をつれて来ていた。