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Japanische Klassiker mit Furigana

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みつのあわれ

蜜のあわれ・われはうたえどもやぶれかぶれ

室生 犀星

Lesen Sie 蜜のあわれ・われはうたえどもやぶれかぶれ (みつのあわれ) von 室生 犀星 (むろうさいせい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 88.662 Zeichen · 174 Bildschirme

Aozora Bunko

」

「まだまだ運んでくるよ、そうだな、今日一杯運搬はかかるね。」

「あんなに石をお買いになって、何をなさるおつもりなの。」

「あれで石の塀をつくるんだよ、石の塀は燃えないからね。」

「此間の火事でお懲りになったのね、あんとき、あたいくらいある大きい火の粉がどんどん降って来たわね、あたい、水の底から見ていると、しゅっと水に落ちた火の粉で、あたいのいるところの水まで熱くなっちゃった。おじさまが来なかったら水が熱く沸いて了って、死んでいたかも知れないわ。」

「平ったくなって水底でふるえていたね、眼だけ大きく開けて、」

「でも呼んだら来てくだすって、たすかったわ、あたい、あれからずっと眼が焼けたようにへんになっているのよ。」

「まるで二疋ずつ重なってふくれて見えた程だ、金魚に火事と来たら、それ以上の赤い色ないね、だからあの晩からおじさんは考え続けたのさ。」

「石の塀をおつくりになることでしょう。」

「今までの竹の胡麻穂だと燐寸一本で、火が一面にひろがるからね、まるで家の周囲に燃えやすい焚附を置いていたようなものなんだ。」

「火事があったら小母さまの足が立たないから、なかなか逃げ出せないし、あたいは小ちゃいからお手伝いができないもん、その前にあたいなんかあぶられて死んじまっているかも知れないわ、おじさまはどうして小母さまを背負い出す