Japanische Klassiker mit Furigana
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みつのあわれ
蜜のあわれ・われはうたえどもやぶれかぶれ
室生 犀星
Lesen Sie 蜜のあわれ・われはうたえどもやぶれかぶれ (みつのあわれ) von 室生 犀星 (むろうさいせい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 88.662 Zeichen · 174 Bildschirme
人間は一生かかっていながら、垣根も結えない時が続いた訳だね。」
「おじさまは何でも一生かかってなさる事はしているわね、お庭、やきもの、お仕事、みんな晩成なのね。」
「なまいき言うな。」
「おじさま、いろいろお物入りばかりつづくけれど、あたい、おねがいが一つございますけれど、とうから考えていたんだけれど、こんどはついでに作っていただきたいんです。」
「どういう頼みか、いってごらん。」
「あたいのお家もついでにつくってほしいの、あの石でまわりを囲うて広びろとしたお池みたいにしていただいて、真中にりゅうとした噴水をしかけて、噴き水がしたしたといちにち、山あいの滝のようにしぶくお家がほしいんです、その中であたい、おじさまに扇の孔雀のように泳いでお見せすることも出来るし、おじさまの好きな大口を開けてうたうことも出来るわ。」
「だんだんぜいたくになってくるね、作って上げるよ、そのつもりで黒い石もたくさん買って置いたんだ。」
「あ、嬉しい、あたい、白い石ばかりかと思って内々不服だったけれど、黒い石もお買いになっていたの、とても嬉しいわ、だからおじさまは気が利いていて好きだというのよ、尾のところにお触りになってもいいわ、くすぐったくないよう、そよろそよろとお触りになるのよ。