Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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みつのあわれ

蜜のあわれ・われはうたえどもやぶれかぶれ

室生 犀星

Lesen Sie 蜜のあわれ・われはうたえどもやぶれかぶれ (みつのあわれ) von 室生 犀星 (むろうさいせい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 88.662 Zeichen · 174 Bildschirme

Aozora Bunko

」

「おじさまとご一しょなの、さあ、行きましょう、おじさま一人でお茶喫んでいらっしゃるから、恰度、いい時分だわ、何時か袋小路でお逃げになったでしょう、でも、きょうは放さないわよ。」

「きょうも急ぎの用事があるんで、こうしてはいられないの。だから、おじさまにはお会い出来ないわ、あなたとだけ、ちょっぴりお話するけど。」

「そんな事いわないで、いらっしってよ、おじさまはきっとお喜びになります、妙ね、歯のお医者様の所にくると、きっと、お目に懸れるなんて、此間もそうだったわね。此間はどうしてあんなにお逃げになったの。」

「羞かしいからでしょう、こんな穢い恰好しているから、お会いしたくないのよ。」

「ちょっとでもいいんですからいらっしって、ここ、放さないわ。」

「おじさまは、あなたを可愛がって、くださる、……」

「ええ、そりゃもう、何だって言うこと聞いてくださるわよ、あたいのお臀だって痒いって言えば、掻いていただけるし。」

「まあ、お臀だって、……」

「あたいがこんなに小ちゃいでしょう、だから子供だと思っていらっしゃるのよ、ほんとは、あたい、子供なんかじゃないんですけれど、そして何だって知っていますのよ、おばさまがお会いにならないわけも、ちゃんと判っているのよ。