Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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みつのあわれ

蜜のあわれ・われはうたえどもやぶれかぶれ

室生 犀星

Lesen Sie 蜜のあわれ・われはうたえどもやぶれかぶれ (みつのあわれ) von 室生 犀星 (むろうさいせい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 88.662 Zeichen · 174 Bildschirme

Aozora Bunko

「そしておばさまとお逢いになる、おばさまは何時の間にか死んでおしまいになった、そのお化けさんがおじさまの隙間を見つけて、所と時間を構わずにおはいりになる、……」

「そこで金魚のあなたに見附けられたということに、なるわね。でも、金魚を見附けたことはさすがにおじさまだけれど、金魚だって当節油断がならないわよ、あなたみたいな大胆な金魚もいるんだから。」

「あたいね、金魚だってこと見破られたこと、はじめてなの、何時もそれが気になるんだけど、ゆうれいのおばさまに会ったら、かなわないわよ、けどね、おばさまがゆうれいだということ、ほんとうの事か知ら?」

「触ってみるといいわ、冷たくないでしょう、ほらね、ここに手をいれてみたって判るでしょう、こんなに、ほかほかと温かいでしょう。」

「ええ、おっぱいもあるし胸のふくらみもあるわ、やはりゆうれいという事はうそなのね、あたいの金魚だということは本物だけれど、あ、おばさま、何時の間にか来ちゃった、此処なのよ、ほら、彼処に一人でぽつんとして坐っていらっしゃるでしょう、あれもゆうれいのおじさまかも知れないけど、ね、お這入りになって、ちょっとでもいいから、逢っておあげしてね、あら、先刻の人がそばに来て何か言っているわ。