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Japanische Klassiker mit Furigana

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おつきさまのうた

豊島与志雄童話集

豊島 与志雄

Lesen Sie 豊島与志雄童話集 (おつきさまのうた) von 豊島 与志雄 (とよしまよしお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 162.569 Zeichen · 336 Bildschirme

Aozora Bunko

「だが……まてよ」と禿鷹は考えました。「国中で一番高い山に巣を作りたいなどと、明らさまに言えば、山の神は俺を生意気だと思って、教えてくれないかも知れない。これは一つだまかして聞く方がよさそうだ」

彼は一人うなずいてから、山間の森の中に山の神を訪れました。

「いつも御機嫌よろしゅうて、結構でございます」

禿鷹が丁寧に御辞儀をするのに、山の神は大様にうなずいてみせました。

「うむ そしてお前のような者がわしの所へ来たのは、何の用か」

「はい、私共は山の上に住んでおりますので、山については何一つ知らないことはありません。がただ一つ、国中でどれが一番高い山だか、それがわからないで困っております。私共にとっては、山は言わば自分の家でありまして、国中で一番高い山は、自分の家の一番貴い所でありますから、汚さないように大事にしたいと思っておりますが、さてどれが一番高い山だかわからないのです。山の霊に聞いたらわかるかと思って、一々たずねて廻りましたが、どの山の霊もひどくいばりやで、みんな自分が一番高い山だと申します。それで……」

「ああそのことで来たのか」と山の神は言いました。