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Japanische Klassiker mit Furigana

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おつきさまのうた

豊島与志雄童話集

豊島 与志雄

Lesen Sie 豊島与志雄童話集 (おつきさまのうた) von 豊島 与志雄 (とよしまよしお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 162.569 Zeichen · 336 Bildschirme

Aozora Bunko

「山の霊達はみなそんなにいばっているのか。よろしい、わしがよく言いきかしておいてやる」

「はい、どうぞお願いいたします。そして……」

「いやもうよい。山の霊達にはすぐわしが言いきかしてやるから」

禿鷹は初め、山の神から一番高い山を聞き出すつもりでしたが、話がそんなふうになって、とうとう聞きそびれてしまいました。けれども、山の霊達がいばりさえしなければ、山の霊達から聞き出せるにちがいない、と禿鷹は考えて帰ってゆきました。

二

翌日になると、禿鷹は高い山の上へ飛んでいって、その山の霊にたずねました。

「もしもし、国中で一番高い山はどれですか」

岩の中から山の霊が答えました。

「向こうのだ」

禿鷹は向こうの山に飛んでゆきました。

「もしもし、国中で一番高い山はどれですか」

「向こうのだ」

禿鷹は向こうの山に飛んでゆきました。しかしその山の霊も一番高い山は向こうのだと答えます。そんなふうにして、禿鷹はまた方々飛び廻りましたが、どれ一つ自分が一番高いと言う山はありませんでした。

「これは困った。山の神に言われたとみえて、どの山もへりくだってばかりいて、向こうのだ。