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Japanische Klassiker mit Furigana

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おつきさまのうた

豊島与志雄童話集

豊島 与志雄

Lesen Sie 豊島与志雄童話集 (おつきさまのうた) von 豊島 与志雄 (とよしまよしお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 162.569 Zeichen · 336 Bildschirme

Aozora Bunko

「本当ですか」とハムーチャはたずねました。

「本当だとも、私は確かな人から聞いたのだ」と旅人は言いました。

「だがお前さんには、とてもそのマージの所まで行けやしない。それよりか、自分の手品の術をせいぜいみがきなさるがよい」

そして旅人は行ってしまいました。

ハムーチャは後に一人残って、じっと考え込みました。――こんな手品なんか使っていたって 一生つまらなく終わるだけのものだ。それよりはいっそ、その不思議なマージをたずねていってみよう。途中で死んだってかまうものか。もし運よく向こうへ行けて どんな物でも煙にしてしまうという術を授かったら、それこそ素敵だ。世間の者はどんなにびっくりすることだろう。

ハムーチャは命がけの決心をしました。マージをたずねて北へ北へとやって行きました。途中でも村や町で手品を使って、もらったお金を旅費にして、酒もあまり飲まないことにいたしました。

二

北の方へ進むにしたがって、マージの噂は次第に高くなってきました。けれど、マージがどこに住んでいるかは、誰も知ってる者がいませんでした。でもハムーチャは一生懸命でした。幾月もかかって、まっすぐに北の方を指して旅を続けました。