Japanische Klassiker mit Furigana
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おつきさまのうた
豊島与志雄童話集
豊島 与志雄
Lesen Sie 豊島与志雄童話集 (おつきさまのうた) von 豊島 与志雄 (とよしまよしお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 162.569 Zeichen · 336 Bildschirme
「ハムーチャ、わたしはお前が来ることを知って迎えてあげたのだ。今までに幾人となく、わしをたずねて来かかった者はあるが、みな途中で引き返してしまった。それなのにお前は、たとえ命がけとはいえ、よくもこれまでやって来た」
ハムーチャは起き上がって、頭を床にすりつけながら言いました。
「ああマージ様、どんな物をも煙にしてしまうというマージ様は、あなたでございましょう。どうか私にその術をお授け下さいませ」
「授けてもよいが、それには七年間苦しい修行をしなければならないぞ」
「はい、七年でも十年でも一生の間でも、どんな苦しい修行もいたします」
そしてハムーチャは、七年間マージの許で修行することになりました。それがまた一通りの修行ではありませんでした。水一杯飲まないで一週間も座り続けていたり、谷川の水に終日首までつかっていたり、重い荷を背負って山道を上がり下りしたり、むずかしい書物を何千回も写し直したり、一月の間も無言でいたり、いろんな辛いことがありました。そして始終、祭壇に燃える火を絶やしてはいけませんでした。ハムーチャは何度か力を落としましたが、その度毎に思いあきらめて、ともかく七年間の修行を終えました。