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Japanische Klassiker mit Furigana

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おつきさまのうた

豊島与志雄童話集

豊島 与志雄

Lesen Sie 豊島与志雄童話集 (おつきさまのうた) von 豊島 与志雄 (とよしまよしお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 162.569 Zeichen · 336 Bildschirme

Aozora Bunko

そして帰って行きました。

一郎がおくってきてくれました。ふたりはまた、腕を組みあわせて歩いていきました。

「きみのおじさんは変な人だね」

「なぜだい」

「変なものばかり持ってるじゃないか」

「そりゃあ、手品使いだからね」

そして一郎は立ち止まりました。

「あ、明日の手品はどうしよう」

「そうだ、これからキシさんに相談してみよう」

ふたりは、あくる日のことを約束して別れました。

奇術くらべ

太郎はすぐに、キシさんの部屋へ行ってみました。不思議な地図のこと、不思議な眼鏡のこと、仲よしになった一郎のこと、明日の手品のこと、いろいろうれしいやら気にかかるやらで、いきなり、キシさんがいる部屋に飛び込んでいきましたが、入口で、びっくりして立ち止まりました。

部屋の中はごったがえしていました。一郎からあずかった手品の道具のほか、はしごだの、縄だの、棒だの、いろんなものが散らかっており、帽子屋や、仕立屋などが来ていて、キシさんとチヨ子とが、手品使いの服装をあつらえているのです。

「よいところへ帰りました」

と、キシさんは太郎に言いました。

「みんな、手品使いになるんです あなたも、すきな服、あつらえなさい」