Japanische Klassiker mit Furigana
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てっとうのかいじん
鉄塔の怪人/海底の魔術師
江戸川 乱歩
Lesen Sie 鉄塔の怪人/海底の魔術師 (てっとうのかいじん) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 160.770 Zeichen · 322 Bildschirme
暗いから懐中電灯を持ってきたほうがよろしい。」
高橋さんは、そこまできくと、ちょっと電話の送話口をおさえて、明智と中村警部に相談しました。
「ともかく、しょうちしたと答えておいてください。」
中村警部が、ささやき声で、さしずしました。
「よろしい。あすの晩九時までに、一千万円の現金を持って、その地下室へ行くことにする。きみのほうも、賢二をかならずつれてくるのだぞ。」
「だいじょうぶだ。いまきみは、だれかと相談したね。中村警部がそこにいるんじゃないかね。よろしくいってくれたまえ。……警察は、われわれの出合いの場所を知ったわけだね。だから、おおぜいで、おれを待ちぶせして、つかまえようとするだろうね。しかし、それはよすようにいってくれたまえ。おれのほうには、あらゆる準備ができているのだ。つかまるようなへまはけっしてしない。それよりも、そんなことをすれば、きみは永久に賢二君にあえなくなる。わかったね。中村君にも、よくいっておくんだ。じゃあ、まちがいなく、九時だよ。」
そこで、ガチャンと電話がきれました。
「しかたがありません。わたしのまけです。身のしろ金を用意して、賢二とひきかえることにしましょう。