Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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てっとうのかいじん

鉄塔の怪人/海底の魔術師

江戸川 乱歩

Lesen Sie 鉄塔の怪人/海底の魔術師 (てっとうのかいじん) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 160.770 Zeichen · 322 Bildschirme

Aozora Bunko

「わしは高橋だ。賢二はそこにいるのだろうな。」

とたずねました。見ると、地下室の中からボーッとあかりがさしています。電灯ではありません。ローソクの火のようです。

「賢二君はここにいる。きみはひとりだろうね。」

「ひとりだ。やくそくにはそむかないよ。」

「よし、おりてきたまえ。」

高橋さんは階段をおりきって、地下室へはいりました。やっぱりローソクでした。部屋のなかほどに古い木箱がおいてあって、その上に一本のローソクが立っているのです。

そのローソクのむこうがわに、なんだか黒い大きなものが、モゾモゾとうごめいています。高橋さんはギョッとして、にげだしそうになりました。

そこには、おばけがいたのです。まっ黒なやつが、大きなまんまるな目で、じっとこちらをにらんでいたのです。それは、あの人間よりも大きなカブトムシでした。

それはビニールのこしらえもので、中には人間がはいっているのですが、そうと知っていても、こんなさびしい穴ぐらの中で、この巨大な妖虫とさしむかいになるのは、気持のよいものではありません。

「ウフフ……、おれの姿が、おそろしいんだな。なあに、きみをとってくうわけじゃない。