Japanische Klassiker mit Furigana
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てっとうのかいじん
鉄塔の怪人/海底の魔術師
江戸川 乱歩
Lesen Sie 鉄塔の怪人/海底の魔術師 (てっとうのかいじん) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 160.770 Zeichen · 322 Bildschirme
一時間いじょうも、歩きづめに歩いたのです。すっかり、つかれはてて、いまにもたおれそうになったとき、やっと目的地につきました。とつぜん、目のまえが、パッと明るくひらけたのです。
といっても、森を出はなれたのではありません。森のまん中の広い空地に、たどりついたのです。怪人団の男たちは、どんどんその空地へ出ていきましたが、小林君は見つかったらたいへんですから、森を出ることができません。一本の太い木のみきに、からだをかくして、空地をながめたのです。
そこには、びっくりするような、ふしぎなものがありました。空地のむこうのほうに、大きな黒いお城がたっていたのです。日本のお城ではなくて、西洋のお城です。一方のはしに、五十メートルもあるような、高い塔がそびえています。水道の鉄管を、何百倍にしたような、なんのかざりもない、まるい塔です。それがヌーッと、空にそびえているありさまは、じつに異様な感じでした。
その塔には、あつい鉄板がはりつめてあるように見えました。ところどころに小さな窓がひらいています。塔のよこには、やっぱり鉄でできた高いへいが、ずっとつづいていて、その中にいろいろな建物があるらしく、きみょうなかたちのやねが、いくつも見えているのです。