Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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てっとうのかいじん

鉄塔の怪人/海底の魔術師

江戸川 乱歩

Lesen Sie 鉄塔の怪人/海底の魔術師 (てっとうのかいじん) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 160.770 Zeichen · 322 Bildschirme

Aozora Bunko

しかし、どれほど待てばいいのか、けんとうもつきません。それに、一日いじょうは食糧がつづかないのです。

「あっ、いいことがあるぞ!」

小林君は、じつにうまいことを思いつきました。怪人団の自動車は、森の入口に、のりすてたままになっています。あすこまでひっかえして、じぶんであの自動車を運転して、どこか近くの町に出て、東京の明智先生に電話をかければよい。そうすれば、先生じしんで、ここへのりこんでこられるか、そうでなければ、なにかよい知恵を、さずけてくださるにちがいない。小林君は、自動車のところまでひきかえす決心をしました。自動車の運転には自信があります。明智先生にすすめられて、運転をならっておいたのが、いまこそ役にたつのです。

それから、また一時間あまり、例の大袋をかついで、つかれた足をひきずりながら森の中を歩きました。くるときに、ふみつけたクマザサを目じるしに、道らしい道もないところを、かきわけてとおるのですから、ときどき、道にまよって、とんでもない方角へ、まよいこむこともあり、その苦労はなみたいていではありません。

でも、やっとのことで、自動車のおいてあるところまで、たどりつくことができました。