Japanische Klassiker mit Furigana
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てっとうのかいじん
鉄塔の怪人/海底の魔術師
江戸川 乱歩
Lesen Sie 鉄塔の怪人/海底の魔術師 (てっとうのかいじん) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 160.770 Zeichen · 322 Bildschirme
鉄塔王国の近衛兵にしあげるんだ。だから、一千万円がいやなら、あんたの次男の賢二君を、山の中の王国へつれていくが、それでもいいかね。
どうして、つれていくというのかね。それには、すばらしい武器があるんだ。あんたは、今から二週間ほどまえ、銀座にあらわれた、でっかいカブトムシのことを、知ってるだろう。あれが、鉄塔王国のまもり神だ。あれは、カブトムシの戦車だよ。ピストルのたまだってはじきかえす鋼鉄の戦車だ。そればかりじゃない。あれは魔法つかいだ。幽霊カブトムシだ。みんなの見ているまえで、スーッと、煙のように消えてしまうんだ。それがしょうこに、いつかの晩のカブトムシは、数寄屋橋で消えたまま、どうしても見つからなかったじゃないか。
鉄塔王国には、こんなおそろしい武器があるんだよ。その武器でもって、子どもたちをさらっていくんだ。頭のいい、かわいらしい、じょうぶな子どもばかりを、さらっていくんだ。警察の力でも、ふせぐことはできない。あいては魔法つかいなんだからね。さあ、子どもがかわいければ、一千万円だ。どちらとも、あんたの心まかせにするがいい。」
聞けば聞くほど、でたらめのようで、太一郎さんは、どうしても、この男のことばを、信じる気になれません。