Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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てっとうのかいじん

鉄塔の怪人/海底の魔術師

江戸川 乱歩

Lesen Sie 鉄塔の怪人/海底の魔術師 (てっとうのかいじん) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 160.770 Zeichen · 322 Bildschirme

Aozora Bunko

「きみはいったい、なにを見たんだ。」

「ばけものです。」

それをきくと警官たちは、この男は、もしや賢吉君をおそった怪物にであったのではないかと思い、あわててたずねました。

「そのマンホールっていうのは、どこだ。」

「あそこです。この町のかどをまがったところです。」

警官たちはそこまできくと、よしっとさけんで、いきなりその町かどへかけだしました。

かどをまがると、すぐにマンホールが見えました。しかし、べつにあやしいものも見あたりません。マンホールには、ちゃんと鉄のふたがしまっています。

「おい、このマンホールかい。なにもいやしないじゃないか。」

おずおずついてきた若ものに、たずねますと、さもこわそうにゆびさしながら、

「それです。そのふたがスーッともちあがって、中からおそろしいばけものが出てきたのです。」

「おそろしいばけものって、どんなやつだった?」

「牙がはえていました。それからウロコがはえていました。目がリンのように光っていました。」

やっぱりそうでした。賢吉君をおそった怪物です。

「そいつは、マンホールから出たのでなくて、マンホールへにげこんだのかもしれないぞ。