Japanische Klassiker mit Furigana
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てっとうのかいじん
鉄塔の怪人/海底の魔術師
江戸川 乱歩
Lesen Sie 鉄塔の怪人/海底の魔術師 (てっとうのかいじん) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 160.770 Zeichen · 322 Bildschirme
金塊のありかさえ、さがしだせばよいのです。
水中電灯をふりてらしながら、広い船室の中をあちこち見まわっていますと、一方の壁に、大きな四角な穴があいているのに気づきました。「おやっ。」と思って、よく見ると、貝がらがいっぱいついていて、よく見わけられなかったのですが、そこにドアがあって、それがひらいていたのです。
ひとりでにひらくわけはありません。何者かが、じぶんよりさきにきてドアをひらいたのです。潜水夫はそこまで考えると、ギョッとして、たちすくんでしまいました。鉄の人魚は、もういないはずです。では、何者がひらいたのでしょう。
それとも、もしかしたら、怪物団のやつが、ここをひらいて、とっくに金塊をぬすみだしてしまったのではないでしょうか。いずれにしても一大事です。かれはそれをたしかめるために、電灯をふりかざして、そっと、ドアのむこうを、のぞいて見ました。
すると、その小さい部屋の中に、ぼんやりと光っているものがあるのです。水中電灯が、部屋の床においてあるのです。ハッとして、なおよくみると、おお、そこには、じつに気味のわるいへんなやつが、うごめいていたではありませんか。