Japanische Klassiker mit Furigana
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てっとうのかいじん
鉄塔の怪人/海底の魔術師
江戸川 乱歩
Lesen Sie 鉄塔の怪人/海底の魔術師 (てっとうのかいじん) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 160.770 Zeichen · 322 Bildschirme
二つの目玉の電灯を消したのだろうと、こちらのヘッドライトで、そのへんいったいを、くまなくさがしました。でも、あの大きな魚形艇が、かげも形も見えないのです。海の水にとけてしまったようにあとかたもなく、消えうせたのです。
そのへんの海底は、でこぼこした岩ばかりで、なかには小山のような大きな岩もあります。敵はその岩のかげに、かくれているのではないかと、ながいあいだ、ぐるぐるまわってさがしましたが、どこにもいません。
そんな大きな魚形艇が、そんなにうまく、かくれられるものではありません。ゆうれいのように消えてしまったとしか、かんがえられないのです。
しかたがないので、そのことを、ハヤブサ丸に無電でしらせておいて、味方の潜航艇は、そこをひきあげることにしました。
それにしても、魚形艇は、いったいどうしたのでしょう。あんな大きなものが、海底の砂の中へもぐるわけにはいきません。コンブなどの林も、魚形艇をかくすほど大きくはありません。もしや海面に浮きあがったのではないかと、こちらも、浮きあがってみましたが、やっぱり、かげも形もないのです。
海底の魔術です。鉄の人魚の怪物団は、ふしぎな魔術をこころえていたのでしょうか。