Japanische Klassiker mit Furigana
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てっとうのかいじん
鉄塔の怪人/海底の魔術師
江戸川 乱歩
Lesen Sie 鉄塔の怪人/海底の魔術師 (てっとうのかいじん) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 160.770 Zeichen · 322 Bildschirme
「広田君が、帰ってこないことといい、いまのカブトムシといい、どうも、このまますててはおけませんね。」
明智はそういって、しばらく考えていましたが、
「高橋さん、東京都内に、ごしんせきがあるでしょう。いちじ、賢二君を、しんせきにでも、おあずけになっては、どうでしょうか。さいわい、ぼくの自動車がおもてに待たせてありますから、あなたと賢二君とが、人目につかぬように、いそいで、それにのりこむのです。ぼくも、いっしょにのります。そして、あなたのさしずなさるところへ、車を走らせるのです。」
高橋さんは、賢二君を、ここのうちにおくのも心配だし、といって、外へつれだすのも、なんとなく、気味がわるいとおもいましたが、こういうことには、なれている名探偵が、くりかえしすすめるので、ついその気になりました。そこで、高橋さんは、奥さん(賢二君のおかあさん)とも、相談したうえ、賢二君を、下谷のしんせきにあずける決心をしたのです。
書生の青木に見はらせておいて、高橋さんと賢二君と明智探偵は、すばやくおもての自動車にのりこみました。高橋さんが、小声で、行くさきをいいますと、自動車はすぐに走りだしました。