Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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てっとうのかいじん

鉄塔の怪人/海底の魔術師

江戸川 乱歩

Lesen Sie 鉄塔の怪人/海底の魔術師 (てっとうのかいじん) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 160.770 Zeichen · 322 Bildschirme

Aozora Bunko

そしてこののぞき穴から、中をのぞいてごらん。ふしぎなものが見えるから。」

ふたりの少年は、このじいさんを見るのは、はじめてですから、べつにうたがいもせず、箱車のよこについている、ふたつののぞき穴に、それぞれ、目をあてて、のぞいてみました。

すると、箱の中には、石をつみかさねた、いんきな、広い部屋がありました。西洋のむかしの、古いお城の中とでもいうような感じです。それが、ひろびろとして、まるで、ほんとうの部屋のように見えます。

のぞき穴には、レンズがはめてあるので、小さな模型が、何百倍にも大きく見えるわけです。

「きみたち、これをどこだとおもうね。日本のどこかの山おくにある鉄塔王国のお城の中だよ。見ててごらん。いまにおもしろいことが、はじまるから。」

じいさんが、やさしい声でいいました。

すると、石の部屋の一方の入口から、なにかしら黒い虫のようなものが、はいだしてきました。それが一ぴきだけではありません。つぎからつぎと、十何びきも、ゾロゾロはいだしてきたのです。それはカブトムシでした。みんな、背中に白いもようがあります。よく見ると、あの気味のわるいがい骨の顔ではありませんか。