Japanische Klassiker mit Furigana
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てっとうのかいじん
鉄塔の怪人/海底の魔術師
江戸川 乱歩
Lesen Sie 鉄塔の怪人/海底の魔術師 (てっとうのかいじん) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 160.770 Zeichen · 322 Bildschirme
一時間ほどまえに、たしかに警視庁へ電話をかけたのです。
ダイヤルをまわすと、交換手の女の声で、「こちらは警視庁です。」と、はっきりいいました。いくら魔法つかいの犯人でも、ダイヤルで自動的につながる電話を外からどうすることができましょう。まったく不可能なことです。これが第一のふしぎ。
第二のふしぎは、いつのまに、どうして、賢二君をさらっていったか、ということです。あれがにせ警官にしても、四人のものは、高橋さんの見ているまえを、どうどうと出ていったではありませんか。賢二君をつれさることなど、できるわけがありません。
では、四人のほかに、べつのやつが、裏庭からでも、しのびこんで、賢二君をさらっていったのでしょうか。それも、考えられないことです。さっきの警官が賢二君の部屋へ行ってから、高橋さんがおなじ部屋へ行くまでに、十分ぐらいしかたっていません。裏庭からしのびこんで、女中をなぐりたおし、おかあさんをしばって、さるぐつわをはめ、それから賢二君にもさるぐつわをはめて、窓からかつぎだし、裏のへいをのりこえてにげるというようなことが、たった十分でできるでしょうか。