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Japanische Klassiker mit Furigana

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いさん

銀座復興 他三篇

水上 滝太郎

Lesen Sie 銀座復興 他三篇 (いさん) von 水上 滝太郎 (みなかみたきたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 40.579 Zeichen · 82 Bildschirme

Aozora Bunko

」

「なあにこの御屋敷ばかりじゃあないんですよ。外にも方々から、いろんなものを持って来ますがね。昨夜なんざあ床屋さんだの魚定の親方の組で、町内の顔役揃いだったから、刺身が出る、酒が出る、まるでお祭でしたよ。」

駄菓子屋も仕立屋も、昨夜の御馳走には及ばない事を深く感じながら、しかし感謝してすいとんの箸を取上げた。

「さあいかがです。あったかいうちに頂こうじゃありませんか。」

彼は何となく不快に感じはしたが、異をたて、気取っていると云われそうなので、相手の心持を惧れて手を出した。

「いかが。」

何かしら気の毒な感じをいだきながらささやいて見たが、隣人は首を振って拒んだ。

「お前さんは頂かないんですかい。もったいない。せっかく下さったもんだ。半分つにして頂いちまいましょうや。」

駄菓子屋は隣人の分を、仕立屋と分けて片づけてしまった。

二度目の番が廻って来た。彼は又隣人と組んで忠実に役目をつとめた。大名華族からは又うどんかけの振舞いがあり、駄菓子屋と仕立屋と彼は喰べたが、隣人は固く拒み、結局駄菓子屋と仕立屋がそれを半分ずつ分けて平らげた。

更けるとめっきり寒くなった。