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Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(九) 全十冊

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(九) 全十冊 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 41.029 Zeichen · 82 Bildschirme

Aozora Bunko

「弁天屋の女将も、多勢の女どもも、お半と彦次郎の逢引しているのを見たこともないというんですよ」

「フーム」

「ところが、お半の仲好しで、三月前に死んだお伝というのが――この女は親分も知っているでしょう。お半よりも綺麗だと言われた、品の良い娘でしたが、――そのお伝が吉田屋の若旦那と出来て、親の眼を盗んで来る若旦那と、ときどき逢って居たということですよ」

「フーム」

「弁天屋の店へは手紙の来た様子はないが、お伝の叔母さんが柳橋に居るはずだから、そこへ行って訊いたら、なにかわかるかも知れないと言われて、――あっしはそれから柳橋の糸屋の後家を訪ねましたがネ」

「…………」

「思ったとおり、お伝はそこで吉田屋の若旦那の手紙を受取ったんです。その手紙は一々お伝に渡したから、あとはどうなったか知らないが、二十本や三十本じゃないということでしたが」

八五郎の報告は思いの外奇っ怪で、そして暗示的でした。

「お半の評判はどうだ」

平次は改めて訊きました。

「あれは利口者ですね。水茶屋などに奉公している癖に、決して男を拵えなかったといいますよ。ことに貧乏人は寄せ付けなかったそうで」

「面白いな、八。