Japanische Klassiker mit Furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(九) 全十冊
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控(九) 全十冊 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 41.029 Zeichen · 82 Bildschirme
順当だと申して、私には義理の叔父で、小松屋の支配人をしている安兵衛と申すのが、独りで頑張って、とうとう甥の吉太郎を、店に呼び寄せたのでございます。
――これは私と同じ年の二十歳でございますが、長いこと小松屋の店に坐っておりましたので、算盤にも帳面にも明るく、その上男がよくて如才がなくて、叔父の安兵衛が贔屓にするのも無理のない男でございます。たとえ一度は勘当になっても、私に取っても従兄弟ではあり、なんとか身の立つようにしてやろうと、私も精いっぱい心掛けては居りますが、困ったことに、その従兄弟の吉太郎が帰って来てから、いろいろの面白くないことが起るのでございます。
――第一番にまず、お浜――これは遠縁の娘で、今年十八になるのでございますが、ええ、まアそういったようなわけで、最初は吉太郎に娶合わせるつもりで、亡くなった父の市太郎が、親類から貰って育てて居りましたそうで、父親が亡くなって、吉太郎が勘当された後は、自然――へエ、その私の許婚のような恰好になっておりました。申すまでもなく当人もそのつもりで、へエ、綺麗な娘でございました。細面の、少し華奢な、なんとか小町と言われたきりょうで、へエ。