Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(九) 全十冊

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(九) 全十冊 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 41.029 Zeichen · 82 Bildschirme

Aozora Bunko

いずれにしても、亭主の福之助と、小僧の定吉と下女のお北に一番疑いがかかるわけだ――外へ出てみよう、此処は外からでも楽に入れる」

畑の中にある朝倉屋の寮は、ろくに締りというものをしていないので、外からでも楽に入れるのが一つの特色です。

「八、あの足跡をどう思う」

畑の土は長いあいだの霜柱で脹れ上がって、そのうえ春になってからの天気続きによく乾いておりました。その乾ききった土――柔かく脹れ上がった土の上へ、点々として下駄の跡が、向うの道へ続いているのです。

「昨日まではなかった足跡ですね」

「そのとおりだ」

「ひどくよろけていますが、男下駄の跡じゃありませんか」

「もう少し気のつくことはないか、八」

「さア」

八五郎の観察は、そのくらいのところで行詰ってしまいました。

「よく見るがよい、下駄の跡が行きと帰りと二た筋あるが、往き帰りとも、一方が深くて一方が浅いだろう」

「ヘエ」

「一方の足に力が入って、一方の足は浮くような歩き方だ」

「…………」

「もう一つ、足跡と足跡の間が、右と左が違っている。浅い方が幅が狭くて、深い方が幅が広い。そしてその幅を揃えるのに、ときどき立留って足を引摺っている――」