Japanische Klassiker mit Furigana
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あおべかにっき
青べか日記
山本 周五郎
Lesen Sie 青べか日記 (あおべかにっき) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 37.334 Zeichen · 76 Bildschirme
肥ったどっちかと云うと醜い顔だちの女だったが、どこか諦めたところのあるような、そして妙に好意を持たせられるところがあった。予が最後に会ったのは十月二十二日の夜である。その時予は「ヒ」と「タ」との催して呉れた貧しい送別の宴を終って帰ろうとしていた。そして我々が表へ出ると、丁度そこでお君と話している彼女に会ったのだ。私達は彼女が、思う男と世帯を持ったと云う話を信じ、心から悦んで、「おい、余り亭主を可愛がり過ぎるのじゃないぞ」だとか「知らせてくれたらお祝いをしたのに」とか、心ない祝辞を述べたのである。いずくんぞ知らん、その時彼女は死を覚悟して別れに来ていたのである。心もとなげに微笑し、幾度も慇懃に頭を下げた彼女の俤は、今も予の眼前を去らぬ。此の悲劇の発端に就いては簡単に意を尽すことが出来ぬ。その内に何か書いてみたいと思う。(彼女、良人、良人の入牢、出産、子との別離、カフェ勤め、貧しき養育、若きコック、情交、懐胎、若きコックの病気帰郷。良人の出獄、情死)
今日は「田沼」に就いて八枚書いた。比較的良い出来であった。えらいぞ三十六。昨夜は高梨の家で泊った、今夜は当代島でお祭りがあり、「お芝居」