Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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あおべかにっき

青べか日記

山本 周五郎

Lesen Sie 青べか日記 (あおべかにっき) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 37.334 Zeichen · 76 Bildschirme

Aozora Bunko

確りやれ三十六、負けるな、負けるな、元気でやれ、元気でやれ、貴様は選ばれた男だぞ忘れるな。静子よ、私の眠りを守っておくれ。(一一、八)

「田沼」第二幕が明いた。うまくゆかなかった。今日は割に具合が悪かった。夕景に「舟」で鯊網をやった。何も考えなかった。今日は怠けた。この馬鹿め。(一一、九)

「田沼」一枚書いたのみ。「武蔵」四枚書いた。結婚を急ごうと思った。午後から大東の海へ行って、白茶けた葦の洲と厳しい海の色とを見て四半刻を過した。洲一面に葦の灰色の穂花が風に揺れていた。今日は天皇の即位式が京都で挙行された。浦安町では夕景提灯行列があった。今日は釣りをする人で非常な賑わいだった。予のいる船宿の客三人連れの男が、舟で沖へ出て行って、北風の強い曇天の寒い海の中へ堕ちて顫え乍ら帰って来た。酒を呑んで釣っている内に、小便をしようとした。一人が、舟のあおりを喰って堕ちた、そこで別の一人がそれを救けあげようとして相手の頸筋を掴んだが、後者も強かに酔っていたので、前者と共に海中の客となった。他の一人は、舟に酔っていたので手出しも出来ずに呻吟していたのだ相である。

今日は怠けた、怪しからんことである、ドゥイング・ナッシング・イズ・ドゥイング・アイルだ確りしろ。