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Japanische Klassiker mit Furigana

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あおべかにっき

青べか日記

山本 周五郎

Lesen Sie 青べか日記 (あおべかにっき) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 37.334 Zeichen · 76 Bildschirme

Aozora Bunko

夜になって強い西北風である。ひどく寒い、ゴルズオオジイ、決して凡庸作家でない。英国詩人中では看過し難い位置だ。(一二、四)

終日寒い西風が吹き通した。「浦島」二景八枚書いた。夕景に雑魚掬いに行った。三十匹ばかりの鮒とやなぎを獲た。晩には倉なあこの像を描いた。未だひどく寒い。寝よう。佳き夢があるように。(一二、五)

「浦島」第二幕にかかる、一景十四枚書いた。気に入らなかった。今日は大変に良い凪で温かかった。夕景に高梨を訪ねた。晩に「久なあこ」のポオトレエトを描いた。

「秋風記」三枚書いた。うまくゆくかもしれぬ。今は十二時である。(一二、六)

「浦島」第三幕にかかる。今は正午である。曇日で寒い、手が凍えるので、うち合せたり、こすったりし乍らペンを運んでいる。二食にしているので腹がへって耐らぬ、でも幾らか慣れて来た。昨夜は天ぷらで酒を呑んだ。具合が悪かった。(一二、一三)

「浦島」三幕五景まで来たが渋って了った、何だか変な調子になった。秋声の「黴」を読んだ。佳い。明日は東京へ行く。博文館で金を呉れるだろうか、若しそれがだめなら、愈々何とかしなくてはならぬ。小説を書こうと思う。