Japanische Klassiker mit Furigana
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あおべかにっき
青べか日記
山本 周五郎
Lesen Sie 青べか日記 (あおべかにっき) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 37.334 Zeichen · 76 Bildschirme
は好題目である。今日も何も為なかった。明日は東京へ行く積り。また本を売る。今は一時である。井口からは何の返事もない。(七)
慶さん夫妻の喧嘩では、いま商売〔小さな飲食店〕をしている店は妻君の金で買ったものだが、料理場である軒先の張出しは慶さんが自分で造作したのである、従って慶さんは、その張出し丈を剥がして舟に積んで持って行くと云う。
予の窮乏のどん底に於て井口の情ある通知があった、予はまた三十円足らずの金ではあるが井口の手で稼がせて貰える訳である。井口の手紙を受取ったのは、十円足らずの金を手にする為に、幾許かの書物を包んで東京へ立とうとしている時だった。予は思わず涙を覚え、井口の手紙を犇と握った。井口も予の恩人の一人である、予の日記は大きく彼の名を書くだろう。今日は何も為なかった。だが明日からは、明日からは。今は十二時である。静かな温かな夜だ。(二五八九、三、八)
今日はべか舟で沖へ行った。「ヴェルテル」を読んだ、少し風があった。夜は浦安亭に浪花節を聞いた。帰ってから少女小説を書いた、十二時頃に驟雨があり、霰が降った。雷が鳴った。初雷である、かなりひどかった。