Japanische Klassiker mit Furigana
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あおべかにっき
青べか日記
山本 周五郎
Lesen Sie 青べか日記 (あおべかにっき) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 37.334 Zeichen · 76 Bildschirme
雨後はからりと晴れしきりに雁の渡る声がした。今は午前四時半である、もう寝る。(九)
昨日は「あちや」原稿を持って博文館を訪ね、帰路木挽町に寄った、主人は元気にしていた。夕景「ヒ」と会った、酒を呑み天ぷらを喰べた。なつかしく且つ心温かい歓会だった。帰りは船がなくなって電車で今井まで来て、そこから歩いて帰った。ひどい風が終夜吹き通した。今日は何もしなかった、頭を悪くしている。シナリオ苦しんでいる。昨日石井信次から来信。康子さん小康との報。明日東京へ行く。(一二)
今日は博文館へ行って金を貰った。省児と高梨との借金を済した。牛肉とすじ子で酒を呑んだ。何もしなかった。ああ、木挽町で文子と会った。懐かしそうにしていた。色々話した。彼女はめがねをかけて勉強している。信春と会った。ゆかいな男だ。のーちゃんも二十になった。風は未だ続いている。「ヴェルテルの悩み」一昨日読み了えた。今日のものではない、退屈なものだ。感心しなかった。彼は些しも自殺する必要はない。と思った。今は酔っている。(二五八九、三、一三)
つまらない原稿を一日がかりで約五十枚書いた。今は午前三時である。