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Japanische Klassiker mit Furigana

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いずこへ

風と光と二十の私と・いずこへ 他十六篇

坂口 安吾

Lesen Sie 風と光と二十の私と・いずこへ 他十六篇 (いずこへ) von Sakaguchi Ango (坂口 安吾) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 119.879 Zeichen · 242 Bildschirme

Aozora Bunko

同様に亦、名も金もいらない、ただ存分に、良心的な仕事を、などという精神主義も最も文学を誤るもので、作家が持てる才能を全的に発揮するには心の励みが必要で、名や金は要するに心の励みだ。心に励みがなければ、いかほど大才能に恵まれていても、それを全的に発揮することはできない。ドストエフスキーほどの大天才でも、いったん世間の黙殺にあうと二十年近く、まったく愚作の連続、いたずらに人を模倣し、右コ左ベン、全然自分の力量を現し得ない。落伍者ほどウヌボレの強いものはないが、ウヌボレと自信は違って、自信は人が与えてくれるもの、つまり人が自分の才能を認めてくれることによって当人が実際の自信を持ち得るもので、ドストエフスキーほどの大天才でも人々に才能を認められ名と金を与えられて、はじめて全才能を発揮しうる自信に恵まれることができた。

無名作家が未来の希望に燃えて精進没入するのと違って、庄吉の如くにいったん一応の文名を得ながら、いつまでたってもウダツがあがらず、書く物は概ね金にならず、雑誌社へ持ちこんでも返されてしまう。そういう生活がつづいては自信を失い、迷うばかりで、ウヌボレばかり先に立ち徒らに力みかえって精進潔斎、創作三昧、力めば力むほど空疎な駄文、自我から遊離した小手先だけ複雑な細工物ができあがるばかり、苦心のあげくにこしらえ