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Japanische Klassiker mit Furigana

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いずこへ

風と光と二十の私と・いずこへ 他十六篇

坂口 安吾

Lesen Sie 風と光と二十の私と・いずこへ 他十六篇 (いずこへ) von Sakaguchi Ango (坂口 安吾) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 119.879 Zeichen · 242 Bildschirme

Aozora Bunko

のだ。気の毒なのは人間全部で、どこに軽重がある筈もない。

けれども私は駄目なので、これは私の趣味であった。人は骨董や美術や風景を愛すけれども、私は美しい人間を趣味的に愛しているので、私は人間以外の美しさに見向きもしないたちなのだ。

そして、そういう美しさを愛す私も、やっぱり単に悪魔的で、悪魔的に感傷的であるにすぎなかった。私はあとは突き放しているのだ。どうにでも、なりたまえ。私はただ私の一瞬の愉快のために、あなたを喜ばせ、びっくりさせ、気に入られようとしているだけだ。尤も、気に入られる代りに薄気味悪く思われるかも知れないが、それはどうでも構わないので、私はただ私自身の満足があるだけでいいのである。

私は全然無意味な人にオゴってやったり、金をやったり、品物をやったりする。そういう気持になったとき、その気持を満足させているだけのもので、底でこれぐらい突き放していることはないのである。これはまったく悪魔の退屈なので、あの青年に宿をかし得なかった如き、私は元来、時間的にやや永続する関係には堪えられないという意味も根強いのであった。

女は晴着のモンペをつけてアイビキにでかけてくるくせに、魂には心棒がなく、希望がなく、ただその一瞬の快楽以外に何も考えていないだらしなさだった。