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Japanische Klassiker mit Furigana

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いずこへ

風と光と二十の私と・いずこへ 他十六篇

坂口 安吾

Lesen Sie 風と光と二十の私と・いずこへ 他十六篇 (いずこへ) von Sakaguchi Ango (坂口 安吾) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 119.879 Zeichen · 242 Bildschirme

Aozora Bunko

残念だという向う見ずな意気込みによるものであった。

己れの愛情に就て葛巻は至極率直で、この愛情は一方的な片思いにすぎないのだが、葛巻は万事友人に隠しておらぬ。ただ令嬢に向ってだけ打開けることができないという気の毒なものであった。だから、良い雑誌によって身を飾りたい、あわよくば、それによって令嬢の心を惹く一助ともしたい、という願望は純一無垢で、原稿の良非に対する追求は邪念がない。ところが僕らは全くの野武士で、拾い首をしてでも立身出世がしたいという根性であるから、純粋な批判によっては不良品でも、商品として通用し、むしろ営利的に成立ち得るような作品だったら、その方がいいじゃないか、というような良からぬ思いを蔵している。さすがにそれを表向きふりかざすわけにも行かないので、あれやこれや持って廻って言い廻しているが、心底をわれば、君はそういうけれども、案外こんな作品が受けやしないかというサモしい性根が本心だ。

編輯に当るのは葛巻と僕で、時には詩人の本多信が加わることもあったけれども、大体同人全体は野武士の心を持っている。だから僕が何かにつけて有利のようだけれども、有りていはそうではないので、何と言っても葛巻の純粋な立場には千鈞の重味があるのである。