Japanische Klassiker mit Furigana
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こうやひじり
高野聖
泉 鏡花
Lesen Sie 高野聖 (こうやひじり) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 36.025 Zeichen · 71 Bildschirme
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(白桃の花だと思います。)とふと心付いて何の気もなしにいうと、顔が合うた。
すると、さも嬉しそうに莞爾してその時だけは初々しゅう年紀も七ツ八ツ若やぐばかり、処女の羞を含んで下を向いた。
私はそのまま目を外らしたが、その一段の婦人の姿が月を浴びて、薄い煙に包まれながら向う岸の※に濡れて黒い、滑かな大きな石へ蒼味を帯びて透通って映るように見えた。
するとね、夜目で判然とは目に入らなんだが地体何でも洞穴があるとみえる。ひらひらと、こちらからもひらひらと、ものの鳥ほどはあろうという大蝙蝠が目を遮った。
(あれ、いけないよ、お客様があるじゃないかね。)
不意を打たれたように叫んで身悶えをしたのは婦人。
(どうかなさいましたか、)もうちゃんと法衣を着たから気丈夫に尋ねる。
(いいえ、)
といったばかりできまりが悪そうに、くるりと後向になった。
その時小犬ほどな鼠色の小坊主が、ちょこちょことやって来て、あなやと思うと、崖から横に宙をひょいと、背後から婦人の背中へぴったり。
裸体の立姿は腰から消えたようになって、抱ついたものがある。
(畜生、お客様が見えないかい。)
と声に怒を帯びたが、