Japanische Klassiker mit Furigana
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こうやひじり
高野聖
泉 鏡花
Lesen Sie 高野聖 (こうやひじり) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 36.025 Zeichen · 71 Bildschirme
十二
、お茶さえ碌におもてなしもいたされませんが、あの、この裏の崖を下りますと、綺麗な流がございますからいっそそれへいらっしゃッてお流しがよろしゅうございましょう。)
聞いただけでも飛んでも行きたい。
(ええ、それは何より結構でございますな。)
(さあ、それではご案内申しましょう、どれ、ちょうど私も米を磨ぎに参ります。)と件の桶を小脇に抱えて、縁側から、藁草履を穿いて出たが、屈んで板縁の下を覗いて、引出したのは一足の古下駄で、かちりと合して埃を払いて揃えてくれた。
(お穿きなさいまし、草鞋はここにお置きなすって、)
私は手をあげて、一礼して、
(恐入ります、これはどうも、)
(お泊め申すとなりましたら、あの、他生の縁とやらでござんす、あなたご遠慮を遊ばしますなよ。)まず恐しく調子がいいじゃて。」
十二
「(さあ、私に跟いてこちらへ、)と件の米磨桶を引抱えて手拭を細い帯に挟んで立った。
髪は房りとするのを束ねてな、櫛をはさんで簪で留めている、その姿の佳さというてはなかった。
私も手早く草鞋を解いたから、早速古下駄を頂戴して、縁から立つ時ちょいと見ると、それ例の白痴殿じゃ。